強い美しい輝きが魅力のダイヤモンドですが、意外にも汚れやすく、普段遣いしている場合には1週間に1度はお手入れするのが理想なのです。 というのも、ダイヤモンドは油と馴染みやすいので手でベタベタ触ってたりすると、その手の脂がダイヤモンドに付着し、その脂にホコリが付着し、だんだん輝きが曇っていきます。 そこで今回は、ダイヤモンド本来の輝きを復活させるためのお手入れの方法と、注意点についてご紹介します。
重要!お手入れ前の注意点
ダイヤモンドを痛めないためにも、お手入れを始める前にダイヤモンドの取扱の注意点を把握しておきましょう。
①ダイヤモンドは傷つかないが割れることがある
ダイヤモンドは硬度は自然界の中で最も硬く、自然界ではダイヤモンドを傷つけられるのはダイヤモンドという最高の硬さを備える一方で、劈開性(へきかいせい)といって「特定のところに方向に対しては割れやすい」という性質を持ちます。 例えば、木のように、木目に沿わないと切りにくいけれど、木目に沿うと切りやすいという感じです。 特に、ダイヤモンドに傷が入っていることに気づかず、その部分をピンセットで挟み込み、少し叩くなどの衝撃で割れてしまうことがありますので注意しましょう。
② 油が付きやすいので手の脂の付着にも注意する
親油性といい、ダイヤモンドは油となじみやすい性質を持っています。 付着していた体の脂や料理油などを落とせたとしても、ハンドクリームを手に塗っている状態でまたベタベタ触ると、その油にホコリが付着しくすみの原因となってしまいます。 体の脂が着くのはしょうがないことですが、普段使わず、たまにしかお手入れしないようなアクセサリーは、磨いて収納するときまで手ベタベタ触らないよう気をつけましょう。
③ 塩素系洗剤・研磨剤【漂白剤・歯磨き粉】は絶対に使わない
塩素系洗剤や研磨剤でダイヤモンドが傷むことはありません。しかし、ダイヤモンドが取り付けられている指輪やネックレスなどアクセサリー部分にダメージを与える可能性があります。とくに銀は塩素と化学反応を起こしますので、シルバーアクセサリーの場合はとくに注意が必要です。
④ダイヤがぐらついていないか確認する
例えば指輪にダイヤを固定している爪の部分を軽く触り、ダイヤ・もしくは爪がグラグラ動かないか確認をしてください。 これで少しでも動くようなら磨いたり、布で拭いているときに外れてしまう可能性があるため、自分でお手入れをするのはやめたほうがいいでしょう。 このような場合は、ダイヤモンドを購入した店舗にいきぐらつく旨を伝えてメンテナンスしてもらいましょう。
実践!自宅でダイヤモンドの手入れをする〜
準備するもの
・洗面器やボール ・ぬるま湯 ※水でもOKですが油汚れはぬるま湯の方が落としやすい ・中性洗剤(食器用洗剤) ・歯ブラシ(新品、やわらかめのもの) ・やわらかい布
お手入れの手順
①洗面器やボールにぬるま湯と中性洗剤を入れよくかき混ぜます
洗面台で作業するほうが楽ですが、誤って指輪が排水口に落ちてしまったり、何かの拍子にダイヤモンドが外れて排水口に落ちてしまう可能性があるので、洗面器やボールをおすすめします。
②お湯の中にダイヤモンドをいれ、軽くふって汚れを浮かせます。
③歯ブラシに中性洗剤を1滴たらし、ダイヤモンドを擦ります。
とくにダイヤモンドと爪の接着部分に汚れが溜まりやすいので、そこは念入り行いましょう。ただし、強く擦りすぎて爪が折れたりとダメージを与えないように注意しましょう。
④水で洗い流します。
このときも必ず洗面器やボールの中ですすぐようにしましょう。
⑤乾いた布で水気をよく拭き取り、終了です。
超音波洗浄機で磨く
アクセサリの装飾が複雑で手洗いよりもより繊細なお手入れが求められる場合や、アクセサリが複数あって手洗いが面倒なときは、超音波洗浄機が有効です。
購入店に持っていきトータルメンテナンスを
宝飾専門店で購入した場合、基本的にアフターサービスを受けることが可能です。 自宅ではできない専門店ならではメンテナンスを行ってくれますので、1年に1回はお願いすると良いでしょう。 専門店でできること ・超音波洗浄機によるクリーニング(これだけなら10分程度) ・リングのサイズ直し ・リングの歪み直し ・ダイヤの揺れの補修 ・汚れが付着しにくくすなるコーティング ・金属部のツヤだし加工
おわりに
これまでお手入れをしたことがなかった方は特に、自宅でお手入れするだけでも見違えるほどの輝きを取り戻すことができます。 可能であれば週に1度はお手入れをして、大切なアクセサリをいつまでも最高の状態で輝かせてあげましょう。
コメント